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投資信託ってなに?
世界の企業や債券をたくさんの種類を100円から購入できるパッケージ商品です。
例えていうと
お菓子の詰め合わせみたいに
チョコも飴もおせんべいも入った商品です。
暑くて飴やチョコが溶けてもおせんべいは生き残るし
落としてしまっておせんべいが割れてもチョコや飴は無事、みたいに
何かがだめでも何かは生き残る可能性が高い商品です。
選ぶポイント
- 報酬手数料が低い(目安0.5&以下)
- 一定の指数に連動したインデックス投信
- 設定してから1年以上たっている
- 純資産が増えている
- 全世界株式に分散している
なんで投資信託がいいのか
ではまず株って?
株価の特徴
株価には、ざっくり以下4つの特徴があります。
(1) 短期的には上がったり下がったりする
(2) 長期的には少しずつ上がる
(3) ある特定の企業みると、成長する企業とそうでない企業がある
(4) 市場全体をみると、じわじわ成長する
つまり、長期で市場全体に投資をしておけばじわじわ上がっていきますよね、という訳です。
「市場全体に投資をする」とは
色んな会社の株式を買って株式の集合群を作ることを「ポートフォリオを組む」と言います。
簡易的な例ですが、暑い日によく売れるビール会社A社と、寒い日によく売れるコーヒー会社B社があるとします。
この時、A社とB社の両方の株を持っておけば、ポートフォリオでみると気温というリスクを低減することができます。
さて、当然ですが世の中には気温以外にも様々なリスク要因が存在します。
暇な経済学者が調査した結果
「市場に存在する全ての株式を(時価総額加重平均して)持つこと」で最善のポートフォリオを組むことができるそうです。
この論文でノーベル経済学賞取ったのでノーベルを信じよう。
1つ1つの企業をみると、急成長する企業がある傍らで、倒産していく企業も存在します。
しかし、人間が経済活動を行なっている限り、トータルで見ると世界の富は膨れ上がっていきます。
それなら、世界に存在する株を全て持っておけば、富の膨張をまるっと享受できるよね、という発想です。
このように、市場に存在する株にまるっと投資をする手法を「インデックス投資」と言います。
投資信託とは
さて、「市場全体に投資をする」といっても、すべての株を個人で買い付けるには莫大な資金が必要です。
1社の株を買うには数十万~数百万円が必要ですので、何百社、何千社もの株を買い付けるのは現実的ではありません。
そこで用いられるのが「投資信託」という仕組みです。
この仕組みを用いることで、少額でもインデックス投資をすることができます。
金融機関には仕組みの利用料として手数料(信託報酬)を支払う必要がありますが、投資残高の0.1%程度と非常に格安な価格設定となっています。
アクティブ運用とは
上述の通り、インデックス投資では市場に存在する株式すべてに投資をします。
ここには誰の作為も介在しないため、「パッシブ運用」とも呼ばれています。
反対に、「アクティブ運用」と呼ばれる手法も存在します。
市場には、成長が見込めない企業や死にゆく企業もあります。
そのような企業に投資をしても投資成績は悪くなるだけですから、有望な株を選んで投資をした方がいいでしょう、という運用方法です。
一見、パッシブ運用(インデックス投資)よりもアクティブ運用の方が理にかなっているように思えます。
なにせ、パッシブ運用では足手まといの企業にも投資をしてしまう訳ですから。
ところが、アクティブ運用がパッシブ運用に勝つことは極めて困難とされています。
主な理由は以下の通りです。
- アクティブ運用では手数料(信託報酬)が高くなる
- そもそもファンドマネージャーは有望な株を選定できない
- 投資家が優秀なファンドマネージャーが誰なのか見極められない
■ アクティブ運用は信託報酬が高い
アクティブ運用では、有望な株を見極めるための情報収集・分析などに多大な労力がかかります。
高級取りのファンドマネージャーや分析チームのコストが、そのまま信託報酬に乗せられるわけです。
インデックス投資の信託報酬は0.1%程度と極めて低いですが、アクティブ運用の場合、1~2%かかることも珍しくありません。
つまり、最低でもインデックス投資を1~2%上回る利回りを出さなければ勝てないのですが、これを長期で実現し続けることは困難を極めます。
■ ファンドは有望な株を選べない
実は、情報収集・分析に多大な労力をかけても、有望な株を見つけられるとは限りません。
それどころか、時間とコストをかけて選定した株価がインデックスよりも悪いということもザラにあります。
■ 投資家は優れた投信を見極められない
上述の通り、そもそもアクティブ運用がインデックス運用に勝つことは難しいのですが、仮に長期で勝てるファンドマネージャーがいたとしても、問題はまだ残ります。
投資家側に、その優秀な一握りのファンドマネージャーを見極める能力が無いことです。
アクティブ運用の投資信託は、数万本も存在します。
投資家側はその中から一握りの優秀なファンドを探さなければなりませんが、我々「普通の人」にそのような能力はありません。
普通の人にはインデックス投資が最適
まとめると
- 市場全体に投資することをインデックス投資という。
- インデックス投資は長期的に高い確率で儲かる。
- 投資信託の仕組みを使えば、少額からインデックス投資が始められる。
- アクティブ運用はインデックス投資を上回る成績を目指すが、達成は極めて難しい。