今回ご紹介するのは、火災保険料の節約&地震保険のオトクな掛け方です。
地震保険を家財部分の火災保険に掛ける
火災保険の見積もりを取る
実は元・損保会社勤務の私。
地震が起きて事故対応をしているとき、「保険のかけ方ひとつでこんなにもらえる保険金が違うのか」と実感していたんです。
あなたは、地震保険の掛けかた次第で掛け金は減るのに、支払い可能性は増える方法があるのをご存知ですか?
この記事を読んでおけば、被災したときに保険金を受けられて「被災後の生活たてなおし」がいち早くできますよ!
さらに地震保険と必ずセットになる火災保険。
不動産会社に勧められる保険はほとんどがぼったくり。
火災保険の見直しの6つのポイントも解説しました。
↓家をこれから買う人、買った人↓
↓引っ越しするときのボッタくり防止ポイント↓
結論:地震保険=家財部分に保険を掛ける裏ワザ
結論から申し上げますと、地震保険は家財部分に保険を掛けると、私たちが支払う保険料は少なく、被災した時の保険金はもらいやすくなるんです。
地震保険を「建物」ではなく「家財」に掛けておくと保険金が降りやすい。
「家財」部分に掛けている保険のほうが「建物」部分に掛けている保険よりも保険金が支払われやすい傾向にあるから。
建物は「本当に今回の災害で壊れたのか?」を検証する必要がありますが、家財に関しては割れた皿を一枚一枚検証する時間はないので、全体的にザックリと評価するからです。
特に被災の規模が大きいと保険会社の査定が忙しいので全部見ていられず
他の保険会社と比較されるので、保険金をだしやすい傾向にある。
建物が全損・半損と認定されることは少ないですが、家財部分は半損以上に認定されることがほとんど。
☆家財部分に最大500万円分の保険金が降りる保険に加入していた場合
☞大半損であれば60%の保険金=”300万円”が支払われる。
☆建物部分に最大1000万円まで保険金が降りる保険に加入していた場合
☞一部損であれば5%の保険金=”50万円”が支払われる。
上記の例で保険料を試算すると
東京都のマンションで
- 建物部分に1000万円の地震保険を掛けた場合=年払いで25,000円
- 家財部分に500万円の地震保険を掛けた場合=年払いで12,500円
この裏技を使えば、年間の保険料は半額なのに、支払われる保険金が高額になる可能性が高くなるのです。
※必ず上記の結果になるとは限りません。ご留意ください。
三井住友海上のHPで地震保険の保険料試算ができます☞三井住友海上HP
しかし昔、地震が発生した時に、どこかの役所の人が
とパソコンをわざと壊して被災申請をしたそうです。
なぜかばれてニュースになったことがあります。
多分、家財部分は審査がゆるいことを知っていたからやってみたんでしょうね。
わざと壊すのはダメですよw
さらに火災保険料を安くするには
比較査定は無料で5分!→→
そもそも火災保険が高い?
そもそも、地震保険は火災保険に加入していないと入れません。
火災保険は、保険料、補償内容が各社それぞれで違いますが
賃貸時や新築時に不動産業者が勧める火災保険はぼったくり保険が多く、不要なオプションがついていたり、保険料が2~4倍になるケースも。
不動産業者が保険代理店になっているケースが多く、不動産会社に手数料が多く入る保険を進めてくるからです。
年払い15,000円の保険料が、年間5,000円になる可能性も!
試しに火災保険の見積もりを取ってみてはいかがでしょうか。→【インズウェブ火災保険一括見積もりサービス】
ただ、各保険会社一社一社に見積もりを取るのへ非常に手間と時間がかかりますよね。
そこで保険の見積もり一括サイトを使えば、一度の情報入力で、同条件で複数の保険会社の保険料が比較できちゃいます。
見積サイトはいくつかありますが、ネット型保険と大手保険会社を比較したいので、この2種類を扱っている見積もりサイトがおすすめです。
私も使った、なら最短3分でネット型保険から大手保険会社まで最大16社の見積もりが取れますよ。
もちろん、見積もりだけなら無料ですし、特にしつこい勧誘はありません。
必要事項はカンタンな質問だけですが、要望事項にこだわりたい点を書けば各保険会社代理店が詳しく相談に乗ってくれます。
例えば、インズウェブで調べてみると、賃貸住宅であればチューリッヒ保険の「ミニケア賃貸保険」なら年間3,610円。今掛けている火災保険と比べてみて下さい。
念のため、インズウェブのデメリットも検索しました。
ネットで調べたところ、インズウェブに登録すると何故か「スマイルゼミ」のDMが来るそうです。(私の時は来なかった)
DMが来たらポイしましょ。
☞保険を解約すれば残りの保険期間によって保険料は返金されます。
☞大丈夫です。「借家人賠償責任保険」がついていれば、大家さんに被害が及ぶことはありません。
※「借家人賠償責任保険」=お家を借りている人がうっかり出火、漏水した時に修理費が大家さんに支払われる保険。
火災保険見直しのポイント
①火災保険の対象
火災保険は
- 建物のみ(建物についていて動かせないモノ)
- 家財のみ(家の中にある動かせるもの)
- 建物+家財
の3種類に分けられます。
基本的に賃貸であれば家財だけで問題ありません。
②火災保険の構造等級を確認する
火災保険は建物の壊れやすさ、燃えやすさで保険料が変わってきます。
- Ⅿ構造(マンション)
- T構造(鉄筋)
- H構造(木造)
保険料の金額の高さの順で言えば、①H構造、②T構造、③M構造です。
現在加入している火災保険の保険証に書いてありますので、確認しましょう。
③火災保険のオプションを選ぶ
火災保険にはメインの補償とオプションに分かれます。
- メインの補償
火災、落雷、破裂・爆発、風災、雹災などの補償 - オプションの補償
水災、盗難による盗取・損傷・汚損、騒擾・集団行動等に伴う暴力行為、漏水などによる水濡れ、建物外部からの物体の落下・飛来・衝突などの補償
必要なオプションはお住まいの地域や家族構成によってことなりますが、
個人的におススメなのは以下の2つです。
- マンションであれば=水漏れ
- 河川に近いなど水害の可能性があれば=水災(マンションの高層階なら不要かも)
火災保険の一括見積サイトインズウェブなら、備考欄で保険代理店に相談できますよ。
保険の窓口インズウェブ公式サイト☞
国土交通省のハザードマップで、身の回りで災害の起こりやすさを確認するのもアリ!☞ハザードマップ
④火災保険の保険金額を決める
火災保険の保険金額は、保険価額をベースに決定します。
保険価額には「新価」と「時価」の2つがあります。
- 新価=同等のお家を立てなおしたり、家財を買える金額
- 時価=今現在の価値。古くなると安くなる。
基本的には新価をベースにして保険金額を設定しておくのが主流です。
ただ、火災保険の掛けすぎに気をつけましょう。
保険金額が保険の対象(建物、家財など)の実際の価額を超えている場合、実際の価額を超えた部分については、保険金の支払いの対象とはなりません。
例えば100円ショップで買った鉛筆に1000円の保険金額を掛けても、100円までしか保険金はおりません。
金額設定に悩んだら、火災保険の一括見積サイト・インズウェブの備考欄で相談すればOKです。
保険会社を選ぶときは保険代理店の「対応力」もひとつのポイントですよね。
保険の窓口インズウェブ公式サイト☞
⑤保険期間と保険払込期間を決める
火災保険の保険期間については、基本的に1年~最長10年までの間で設定することができます。
火災保険商品の中には、保険期間が長期間であれば、保険料の割引を受けられるタイプもあります。
火災保険で長期契約を選択した場合、主な保険料払込方法としては、以下3つ。
- 長期払い=毎月保険料を払う方法
- 長期年払い=毎年1回まとめて保険料を払う方法
- 長期一括払い=すべての保険料を一括して払う方法
割引は各社で違うので、インズウェブで一括見積を取るついでに確認してもいいですね。
保険の窓口インズウェブ公式サイト☞
火災保険を実際に見直した評判
不動産会社勧める火災保険のほとんどはぼったくり。
不要なオプションや、やけに高い補償内容となっていることも。
火災保険の見直しは固定費の見直しにおススメです。
地震保険は必要?
世界的に見て地震の回数が多い日本。
なんとM6以上の地震の2割は日本で発生。
2018年の1年で日本国内で発生した震度1以上の地震は2179回。震度5以上は11回に上ります。
現在のハザードマップはこちら☞気象庁
次にどこで地震が発生するかわからないですが、1年に2000回以上も地震があるのは驚きです。
そして、その地震による被害を保証する唯一の保険が地震保険。
火災保険では地震で起きた火災には対応していません。
日本に住んでいる以上、地震に被災する可能性は十分にありますよね。
お金も携帯も持ち出せず、被災する可能性だってあります。
そんな時に保険金が入れば、どれだけ心強いか。
独り身であれば気軽に転居や転職もできますが、子どもがいると学校の都合など、引っ越すことが難しいことも。
さらに家を買っている人は建物は壊れても土地が残っているとなると、気軽に転居もできません。
住宅ローンがまだ残っている人、お子さんがいる家庭は掛けておくことをおすすめします。
地震保険とは
地震保険とは?
地震を原因とした火災を唯一補償
地震保険は地震・噴火・津波で発生した火災・損壊・埋没・流出による損害を補償してくれます。
つまり、地震を原因とする火災は地震保険でしか補償されません。
補償対象は建物と家財に保険を掛けることができます。
どの保険会社でも補償内容や保険料は一緒
地震保険は、損害保険会社を通して保険に入りますが、保険金の支払いは政府も負担しています。
地震保険は地震保険法によって制定されており、いわば「国と損害保険会社の共同経営。」
なので、どこの保険会社で契約しても、保険内容も保険金額も同じになっています。
尚、保険料は住んでいる地域によって決まっています。
財務省:地震保険の概要
地震保険の保険金額は火災保険の50%まで
地震保険を付帯する火災保険金額の30%~50%まで。
ただし建物は5,000万円、家財は1,000万円が限度です。
火災保険の半分までしか支払われないんですね。
地震保険の保険期間
1年、長期(2年~5年)および短期があります。
長期の場合、保険料を支払う時、長期割引もありますよ!
地震保険の保険金の支払い
地震保険の保険金の支払額は以下の4つの区分で支払われます。
建物・家財とも【保険始期が2017年1月1日以降の地震保険契約】
全損・・・・ 保険金額の100%
大半損・・・ 保険金額の60%
小半損・・・ 保険金額の30%
一部損・・・ 保険金額の5%)
大事なことは”保険金額は「時価」評価”です。
新しいお家を立て直せる金額が出るわけではなく、今の家の価値で評価します。
地震保険の6つのメリット
地震保険には6つのメリットがあります。
解説いたします。
地震による火災を補償する唯一の保険
繰り返しになりますが、地震保険は地震・噴火・津波で発生した火災・損壊・埋没・流出による損害を補償する唯一の保険です。
通常の火災保険では、地震で発生した火災による損害では保険金が支払われません。
地震に被災した時に、なにも持ち出しできず、身体一つで近所の体育館に泊まり続ける可能性もあります。
そんな時に「生活が再建できる程度」の現金が手に入るのと、入らないのとでは、これからの生活における希望が全く違ってきます。
これだけの地震大国日本に住んでいて、地震保険に加入しないのはスラム街で野宿するなものですよ。地震保険に加入しておくことをお勧めします。
地震保険の保険金は国も負担
地震保険の保険金は最終的に国と保険会社が負担しています。
地震はひとたび発生すると、被害が甚大。
民間の保険会社だけでは、その保険金をすべてを負担するのは不可能です。
よって、国も国家予算から保険金を支払っています。
国家予算も込みで地震保険は運営されているため、保険料は安く、損害保険会社が倒産しない仕組みにもなっているんです。
ぶっちゃけ地震保険では民間の保険会社は儲かりませんw
地震保険の仕組みはこのサイトもわかりやすいです☞日本地震再保険会社HP
地震保険は支払いが早い
地震保険の保険金は支払いや被害査定が早い傾向にあるのが特徴。
一度、地震が発生すれば地域一帯が被害を受けます。
その時は各保険会社はいち早く、被害状況を検査する担当者が事故現場へ向かいます。
なぜなら「口コミが怖いから」
ご近所の口コミほど信ぴょう性の高いものはありません。
ここで保険金の支払いや査定が滞ると他の保険会社に乗り換えられる可能性も出てくるので、各社必死です。
辺り一帯に同じ災害が発生するなんてことは地震くらいしかありませんからね。
通常の単発の火災や自動車事故の場合、「保険会社vs個人」の交渉となり、圧倒的に保険会社が有利です。
しかし地震保険は「保険会社vs地域一帯」となるので、保険を掛けている側に有利になるんですよ。
なので、査定も支払いも各社早め早めに行います。
被災した時は、写真や動画で現状を映しておくといいですよ~
地震保険の保険金は非課税
火災保険、地震保険で受け取った保険金は非課税です。
受けた損害の穴埋めだからです。
ほちほど説明する「被災者生活再建支援制度」で受け取れるお金も非課税です。
修繕費の使用途が決まっていない
基本的に火災保険は「お家を立て直す費用」として支払われます。
修繕費用を保険会社から業者へ直接支払われるのが、一般的です。
しかし、地震保険は「お見舞い」要素が強いため、生活費に充てても問題はありません。
地震保険の保険金は保険会社から加入者(私たち)に支払われます。
被災して、手持ちのお金がないときに生活費として使える現金が手に入るとほっと一安心しますよね。
地震保険には割引制度がある
地震保険は住んでいる地域と、建物の頑丈さで保険料が決まります。
割引制度が充実しているので、ほとんどの物件が割引の対象となります。
割引制度 | 割引率 | 条件 |
免震建築物割引 | 50% | 対象建物が「品確法」に規定された免震建築物である場合 |
耐震等級割引 | 10~50% | 住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく耐震等級を有している場合 |
耐震診断割引 | 10% | 改正建築基準法における耐震基準を満たす場合 |
建築年割引 | 10% | 1981年6月1日以降に新築された建物である場合 |
地震保険の3つのデメリット
地震保険はいい事ばかりではありません。
デメリットと対応策をご紹介します。
火災保険に加入しなければ加入できない
地震保険は火災保険に加入していなければ、加入できません。
しかし、火災保険の契約途中からでも地震保険に加入できますよ。
地震保険は基本的に、保険料も補償内容も各社同じです。
会社ごとの地震保険を比較しないで、加入済みの火災保険に追加すればOKです。
補償項目が限定的
地震保険は「被災者の生活再建」が目的であるため家財に地震保険を掛けていても「高額なぜいたく品」は補償の対象外です。
- 自家用車
- 30万円を超える貴金属・宝石類
- 有価証券
- 食器類(食器や調理器具)
- 電気器具類(レンジ・パソコン・冷蔵庫)
- 家具類(食器棚・タンス・机・椅子)
- 身の回り品(カメラ・本・かばん・靴)
- 衣類寝具(衣類・寝具)
車は生活必需品の地域もあると思いますが、日常生活に使うものはほぼ補償されます。
尚、保険金の査定には「金額」ではなく「何種類こわれたか?」が大事なので、被災後は画像を残しておくといいですよ。
保険金に限度がある
建物が全壊しても、地震保険だけで建物を元通りに再建することは難しいです。
地震保険は火災保険の半額までが上限となっているからです。
仮に全損扱いになってももう一度最新の住居を立て直す程の金額にはなりません。
ただし、地震大国日本は地震に対する社会保障も手厚いのです。
社会保障も上手に使えば当面の生活費を地震保険で賄いつつ、新しい生活を立て直せますよ
被災者生活再建支援制度
被災した時に国や地方方公共団体から生活費を補填してもらえます。
それが「被災者生活再建支援制度」です。
【広域で全壊被害が発生した場合】
- 住宅が半壊以上の損害が発生した世帯に対し50~100万円を支給。
【さらに住宅を再建する場合】
- 建物の建設・購入費用として200万円
- 補修費用として100万円
- 賃貸の場合は50万円を支給。
被災ローン減免制度
被災をして住宅ローンが残っているにも関わらず、住居が倒壊した場合、ローンの残りを免除、減免できる制度です。
新しい住居を買う時に、二重で住宅ローンを組まなくてもいいんです。
こちらのサイトが分かりやすいです☞被災ローン減免制度(岩手弁護士会)
- 保証人に迷惑はかかりません
- ブラックリストに載ることもありません
- 弁護士費用が掛かりません
- 最大500万円の現預金等の財産を手元に残せます
さらにこの記事で年間28万円も節約!?
地震保険の裏ワザまとめ
被災しないことが一番ですが、イザ地震にあったとき、当座の生活費になるくらいの返金が手に入ったら。
被災して、心が落ち込んでいる時に、ちょっとホットしますよね。
せっかく保険をかけるなら、なるべく保険金が降りやすい今回の裏ワザを是非試してみて下さいね。
家財部分に地震保険をかけるだけですよ。
さらに、地震保険を見直すついでに火災保険も見直しましょう。
不動産会社に勧められる火災保険はほとんどがボッタくりです。
余計なオプションがついていたり、補償金額がやけに高く設定されていませんか?
ただ保険料が安いからと言って加入するのではなく、質問をした時の保険代理店の対応も判断のポイントになりますよ。
保険の窓口インズウェブ公式サイト☞
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